上顎前突は横から見て、下の歯より上の歯のほうがかなり出ているかみ合わせをいいます。
上顎前突は上の前歯が外側に傾斜しているため、くちびるが閉じづらいですね。閉じづらいと口が開いてしまい口で息を吸うようになってしまいます。口呼吸は咽頭や口腔内に病巣感染をもたらし、さまざまな免疫疾患の発症の一因となると言われています。
他に上顎前突は、笑った時に歯ぐきが見えやすい、顎関節症状を呈しやすい、前歯の外傷を受けやすいなどのデメリットが挙げられます。
下の写真の方は治療開始が13歳で、永久歯を4本抜歯して治療しています。低年齢で来院された場合は、子供のⅠ期治療を行うことで永久歯の抜歯を回避できる可能性があります。患者さんによって治療開始時期は異なります。最良の治療開始時期を見極めるためにも早めの来院をおすすめします。